想定する場面
営業先への提案資料に、AI で作った画像を入れたい
- Gemini で作ると右下に透かしが入る
- 社外に出す資料に透かしを残したくない
- 他の AI 画像生成は使い方や料金が分かりにくい
提案資料の表紙に、AI で作った画像を入れたい。書き出してから、右下の透かしに気づきました。わたしも一度、同じことがありました。
社外資料に透かしを残すのは気が引けます。かと言って、他の画像生成は料金も使い方も分かりにくい。ここでつまずく人を、最近よく見かけます。
このサイトでは、業務の困りごとに対して、実際に試した代案を残しています。今回は Genspark を、Claude をメインで使っている立場から書きます。
Gemini の透かしはどうなっているか
なぜ入るのか
Gemini が生成する画像には、右下に小さな透かしが入ります。AI 生成であることを示す目印です。公式が組み込んでいる仕組みです1。
どこに出るか
無料版でも有料版でも同じです。Google Workspace 経由で使っても、場所も表示も変わりません。執筆時点(2026 年 6 月)の挙動です。
消せるのか
公式に消す手順はありません。画像編集ソフトで物理的に消すと、利用規約に触れる恐れがあります。社外資料に使うなら、別の AI で作り直すほうが安全です。
Genspark で同じ画像を作ってみた
検証した条件
実際に試した条件を、はじめに置きます。
- 検証日: 2026 年 6 月 18 日
- 使ったプラン: Genspark Plus(年間契約)
- 比較対象: Gemini Advanced、ChatGPT Plus
- お題: 「営業先への提案資料の表紙画像、抽象的なつながりを表現」
出力された結果
Genspark で作った画像に、透かしは入っていませんでした。縦長、横長、正方形と、比率を自由に選べます。日本語の文字入れは、短い言葉なら手直し前提で使える範囲でした。
| 項目 | Genspark | Gemini Advanced | ChatGPT Plus |
|---|---|---|---|
| 透かしの有無 | なし | あり | なし |
| 縦横比率の自由度 | 高い | 限定 | 限定 |
| 商用利用 | 可 | プランによる | 可 |
| 日本語の文字入れ | 短文なら通る | 苦手 | 中程度 |
| 月額の目安 | 年間契約で 1,400 円台/月 | Workspace 込み | Plus 内 |
使ってわかった Genspark のもう一つの強み
透かしの話だけで終わらせたくありません。
わたしが年間契約まで踏み込んだ理由は、画像だけではありません。複数の AI を仕事で使い分ける立場から、4点に分けて書きます。
一つの契約で複数のモデルが触れる
Genspark の中から、Claude や GPT、Grok の上位モデルを呼び出せます。
メインで使っているのは Claude の月 100 ドルのプランです。Gemini も Google Workspace で触っています。内容によっては、GPT や Grok の上位モデルが使いたい場面も出てきます。
そのとき、別の契約を増やさずに済むのが地味に効きました。「ちょっと試したい」だけのために、月額の契約を増やさなくていい。AI ツール疲れから逃げられる感覚があります。
Mixture-of-Agents という仕組み
Genspark には、複数のモデルを組み合わせて答えを作る Mixture-of-Agents があります。
単一のモデルでは届かない精度に、手が届く瞬間がありました。「どのモデルを使うか」を毎回選ばなくていいのも、運用上の負担が減ります。
2026 年 12 月末まで画像も AI チャットも無料
執筆時点では、Genspark の画像生成も AI チャットも、12 月末までは無料で使えます。
契約しなくても、十分な範囲を試せる期間です。気になる人は、まずこの期間内に触ってみるのが、いちばん負担の少ない判断材料の集め方です。
縦横比率と image2.0 が地味に効く
縦長、横長、正方形を指定できる点は、業務資料と SNS で大きな差になります。OpenAI の image2.0 モデルが Genspark から使えるのも、絵柄の選択肢を広げてくれました。
それでも Gemini が向く場面
Genspark だけを推す記事にはしたくないので、Gemini が向く場面も正直に書きます。
Google Workspace の中で完結したい時
Gemini は Workspace と密に連携しています。Docs や Sheets で、会社のアカウントのまま画像を作るなら、Gemini が手早いです。
Workspace の契約内で済ませたい時
Workspace 契約だけで Gemini Advanced が付く構成なら、画像一枚のために別契約を増やさなくて済みます。家計や経費の都合で、これに寄せたいという判断はあり得ます。
写真的なリアル感を追いたい時
Midjourney ほどではないものの、Gemini が描く写真寄りの絵は、Genspark より落ち着いて見える場面があります。自然な空気感は、Gemini が一枚上手な印象でした。
メインを守りつつ Genspark を一つ持っておく
Gemini の透かしを避けたい、仕事用途で AI 画像を使いたい。この条件であれば、Genspark は現実的な代案になります。
特に効くのは三つです。Mixture-of-Agents、一契約で複数モデル横断、12 月末まで無料で試せる期間。
メインの AI を捨てる話ではありません。Claude をメインにしているわたしが、Genspark を補完として持っておくと選択肢が広がる、という温度感です。
業務の困りごとから入って、必要なら切り替える、必要なら使い分ける。その選択肢に Genspark を一つ入れておくと、後で楽になる場面が出てきます。
関連:
Footnotes
-
Google DeepMind「SynthID」公式案内: https://deepmind.google/discover/synthid/ ↩