想定する場面
本文はClaudeで仕上がるのに、図版とスライドの体裁で毎回1時間以上かかる
- 提案資料の文章はClaudeで早く書けるのに、差し込む図版で手が止まる
- Claudeに画像を頼んでも作れず、スライドの見た目も整えきれない
- 他ツールを探しては戻る、を毎週くり返している
わたしの提案資料づくりは、いつも同じ場所でつまずきます。文章はClaudeで早く仕上がります。骨格も言い回しも、Claudeが得意な部分です。
止まるのは、そのあとです。図版を1枚入れたい。スライドの体裁を整えたい。ここで毎回、時間が溶けていきました。
同じことで手が止まる人は多いと思います。わたしは乗り換えず、足りない部分だけ埋める道を選びました。埋め役に Genspark を足して1か月使った記録を、正直に書きます。価格や仕様は執筆時点のもので、今後変わる可能性があります。
Claudeで文章は仕上がるのに、画像とスライドで手が止まる
本文は早いのに、図版とスライドで時間が溶ける
提案資料の本文は、Claudeに任せると短時間で形になります。困っていたのは、そのあとの見た目づくりです。
図を1枚足したい。表紙の雰囲気を整えたい。この工程で毎回、本文づくりより長い時間がかかっていました。
作業の中身は決まっているのに、道具が足りない感覚です。頭の中では絵が見えているのに、出す手段がありませんでした。
Claudeが画像を作れないのは仕様
ここは誤解しやすい点です。Claudeは画像を生成しません。指示が悪いわけでも、モデルが古いわけでもありません。
Anthropicの公式ヘルプにも、Claudeは画像を生成しないと明記があります1。だから何度頼み方を変えても、画像は出てきません。
割り切れば話は早いです。画像は別の道具に任せる。Claudeには文章と思考整理を任せる。そう決めるだけで、迷いが消えました。
スライドは出せるようになった。それでも手直しは残る
スライドは事情が少し違います。ClaudeはPowerPoint形式の資料を出せるようになりました。骨子から体裁のあるファイルまで、そこそこ進みます。
ただ、出てきたものをそのまま配れる場面は多くありませんでした。文字の収まりや図の配置は、結局こちらで直します。
出発点としては助かります。仕上げまで一気に、とはいきませんでした。
乗り換えずに足すと決めるまでに比べた3つの選択肢
ChatGPTを足す案。縦横比の指定で苦労した
最初に考えたのはChatGPTを足す案です。画像は作れます。困ったのは、縦横比の指定です。
資料の枠に合わせたい縦横比が、思うように出せませんでした。この話は別の記事で詳しく書いたので、ここでは1つだけ。数値で比率を決めたい人には向きませんでした。縦横比の指定を比べた記事に細かく残しています。
Geminiを足す案。透かしが業務資料に向かなかった
次に試したのはGeminiです。画像の質は悪くありませんでした。引っかかったのは、生成画像に入る透かしです。
社外に出す提案資料に、透かしは残したくありません。ここも別記事に逃がします。透かしの扱いをまとめた記事を読んでもらえると早いです。
専用ツールを足す案。契約と学習が分かれてしまう
デザイン専用の道具を足す案もありました。作りは丁寧です。ただ、契約が1つ増えます。覚えることも増えます。
画像は画像の道具、スライドはスライドの道具、と分かれるのも重く感じました。管理する契約が散らばると、月末に何にいくら払っているか分からなくなります。
Gensparkに決めた理由。画像とスライドを1契約で足せる
最後に残ったのがGensparkでした。決め手は、画像とスライドを1つの契約でまとめて足せる点です。
わたしはClaudeの上位プラン(月100ドル)がメインです。検索と資料連携にGeminiを併用しています。そこへ画像とスライドの補完としてGensparkを年間契約で足しました。1契約で複数モデルを横断できるので、足りない部分だけをきれいに埋められました。
画像とスライドの補完にGensparkを試す併用1か月でこうなった。ClaudeとGensparkの役割分担
文章と思考整理とコードはClaudeのまま
役割分担の芯は、変えないことでした。文章、思考整理、コードは今もClaudeです。ここは満足していたので動かしません。
長い文脈を追う仕事も、Claudeに残しました。補完のために主役を替える必要はありませんでした。
画像はGensparkへ。縦横比の数値指定が効いた
画像づくりはGensparkに寄せました。縦横比を数値で指定できるので、資料の枠にすぐ合わせられます。
複数のモデルを1契約で試せるのも大きいです。作りたい雰囲気に合わせて、モデルを選び直せました。
スライドはGensparkで下地、PowerPointで仕上げ
スライドもGensparkに任せました。骨子から体裁のある形まで作り、PowerPoint形式で書き出します。最後の微調整だけ手元で整えます。
Gensparkのスライド機能そのものは、別記事に詳しく書きました。スライドをPowerPointで書き出す記事を参照してください。
提案資料1本ができるまでの受け渡し
流れはこうです。まずClaudeで本文と構成を固めます。次にGensparkで図版とスライドを作ります。最後にPowerPointで仕上げます。
主役はClaude、補完はGensparkという線がはっきりしました。手が止まる回数が減った実感があります。
併用の弱点も正直に書く。費用とクレジットと不得意分野
月額はClaude分に上乗せがある
いい話だけでは終わりません。費用は増えます。Claudeの月額に、Gensparkの年間契約分が上乗せされます。
補完のためにもう1契約を持つ判断です。この上乗せに見合うかは、手が止まる回数で決まると思います。
クレジット制の実感。足りた月と足りなかった月
Gensparkはクレジットを消費して動きます。使い方によって、月内で足りる月と足りない月がありました。
画像を作り込む月は、消費が早く進みます。ここは軽い作業しかしない月と差が出ます。
深い思考や長い文章はGensparkに寄せない
役割は割り切った方がよいと感じました。長い文脈の文章や、深く考える仕事はClaudeに残します。ここをGensparkに寄せると、かえって手戻りが増えました。
補完は補完の範囲に留めます。主役を替える話ではありません。
画像の作り込みはMidjourneyが得意な場面もある
正直に書きます。作品性の高い画像の作り込みでは、今もMidjourneyの方が得意な場面があります。
わたしの用途は業務資料の図版なので、Gensparkで十分でした。ただ、突き詰めた画像づくりが目的なら、比べる価値はあります。
| 項目 | Genspark 採用 | ChatGPT | Gemini | Midjourney |
|---|---|---|---|---|
| 画像の縦横比指定 | 数値で指定できた | 合わせにくかった | 作れる | 作れる |
| 業務資料への向き | 向いた | 使える | 透かしが気になる | 作品向き |
| スライド出力 | pptxで書き出せる | 別途必要 | 別途必要 | 非対応 |
| 1契約で多用途 | ○ | × | × | × |
無料枠で、いつもの資料を1本だけ流してみる
わたしがすすめたいのは、いきなり契約しないやり方です。まず無料で使える範囲で、いつもの資料を1本だけ作ってみてください。
判断の物差しはひとつでいいです。手が止まる回数が減ったか、それだけ見ます。回数が減ったなら、あなたの業務に合っています。減らなければ、無理に続ける必要はありません。
わたしのメインはこれからもClaudeです。文章と思考整理は動かしません。それでも画像とスライドの手前で止まらなくなったのは、素直にありがたい変化でした。
Gensparkでほかに何ができるかは、画像生成以外を試した記事にまとめています。運営者としての立ち位置は運営者プロフィールにも書きました。
Footnotes
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Anthropic公式ヘルプ「Claudeは画像を生成できますか?」(Claudeは画像を生成しないと明記。2026年7月15日確認): https://support.claude.com/ja/articles/9002504 ↩